メインの内容へ進む

A Townhouse

所沢の閑静な住宅街の中に建つ、木造平屋の住宅。

夫婦と子供二人の四人家族の若い施主は、音楽やフラワーアレンジメントなどの多彩な趣味を通して、コミュニケーションの輪を広げられるような暮らしを望んでいた。平屋の魅力は、屋根を自由に架けられること(建築のかたちと内部空間の多様性)と、地面に近い暮らしができること(開放的な開口部と庭との連続性)があげられる。

「みち」と呼ばれる開放的な空間を中心に、各室が「庭」を介してつながる構成をもつこの住宅は、まちに開かれた庭のどこからも出入りができ、地域の公民館のような誰もが自由に訪れる場所になっている。この場所で地域と新しい関係を築いていけるような、大らかさを持った住宅である。(中山智仁)

写真撮影:坂下智広

A Townhouse