9軒の分譲長屋
自立した“壁柱”によって囲まれた内部や外部空間にヒエラルキーを作らないために開口の開け方、配置など特に苦心した。 またお互いのプライバシーは当然のことながら方位によっても住戸ごとに差がうまれないように住棟配置されている。 少し壁が外に伸びることによって、自分の内部領域がすっと外部にまで広がる、1階では内部も外部も同じ床の素材(コンクリート)でありどこまでも自分の“庭”であり、屋上にあがると緑化された庭が成城学園という大きな庭に繋がっていく。 完結しない小さな空間をどのように連続させれば敷地を超えて大きな広がりを獲得できるか、その壁柱の配置の修練に尽きる。
・敷地面積 510㎡
・建築面積 191㎡
・延床面積 606㎡
・階数 地上2階、地下1階
・構造 RC造
・主要用途 集合住宅